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ボートゲームフィッシング2013 in 福山
- 4回目の開催となった福山大会。今年も100名以上が参加する賑やかな大会となった。
ボートゲームフィッシング(BGF)の開幕を告げる福山大会が去る6月9日、広島県福山市にある境が浜マリーナをベースに開催された。梅雨時期に開催される福山大会ではあるが、今年で4回目を迎えるものの、未だに雨天中止になったことはなく、今年も雲天の中26艇、106名が参加した。
BGF福山大会は、前身となる釣り大会を加えると、10年近く続くルアーフィッシングの草分け的な大会である。それ故にポイント攻略や各参加者のスタイルも確立されている。トーナメントの成績はその日の潮回りなどに左右されることも多く、福山エリアの参加艇よりも、広島や愛媛などからのビジター艇の入賞確率が高いことでも知られている。
- 各艇とも厳しいコンディションの中、釣果をあげていた
- シルエットが特徴的なSR-X。BGFのようなトーナメントシーンがよく似合う
この大会のスタートフィッシングは、事前申請によるオープンエントリー。つまり事前に参加申請することで、当日6時以降で指定海域内であればどこからでも釣りを始めて良いというルールだ。スタートフィッシングでは、多くの参加艇が、しまなみ海道に沿った西側の海域に向かったようだ。
各艇7時に行われたロールコール(定時連絡)では、全体でも苦戦している状況が伝えられ、2回目となる10時のロールコールでも例年と比べると釣果は少な目。また特徴としては、各艇がポイントを大きく移動することなく、狙った場所でじっくりと魚を待つ作戦を取ったことが伺える。
- ボートショーでも展示されていたSR-XのDAIWAバージョン
12時のストップフィッシングを迎えると参加艇は徐々に会場となった境が浜マリーナの桟橋に着きだした。検量所では、鯛やアコウを入れたバケツが次々と持ち運ばれ、その体躯の計測に一喜一憂の表情を浮かべる。検量所に魚を持ってくる参加者は、その大きさへのこだわりもさることながら、限られた時間で釣果を残したことへの満足感が見て取れた。
- 真鯛の他、アコウやメバル、コチなどの釣果が見られた
- 26艇が参加した福山大会は広島大会に次ぐ規模の大きさだ
- 青物の部1位となった<ブラザー>チーム
表彰式では入賞の表彰以外にも参加者全員に対して各スポンサーからのさまざまな景品がプレゼントされるのも福山大会の大きな魅力。女性に対しては女性アングラー賞や60歳以上の参加者はパワーエイジ賞などが用意され表彰に花を添えた。そして今年度の優勝は、青物の部が『ブラザー』(YF-23)、鯛の部が『シーフレンズ』(FC-23)となり、ともに地元福山のチームがトップを飾った。
時合い狙いでハマチを狙ったという『ブラザー』の末房さんは、「津島のポイントに的を絞っていたのがいい結果になりました。6時に境が浜マリーナをスタートして来島方面へ向かいながら、9時頃の時合いでハマチ狙いと決めていたので、それに併せて、鯛ラバでポイントを探る作戦でした。結果、時合いの時にハマチが立て続けに3本キャッチできたのが良かった。最初の一本はラインブレイクで持って行かれたので、だめかなと思いましたが、すぐに当たりがあってキャッチできたのが精神的に大きかったですね。これまで地元の福山では表彰台に上がれなかったので、とてもうれしいですよ」とこれまで狙っても取れなかった地元大会での優勝に喜びもひとしおだったようだ。
- 鯛の部は合計98.5cmでシーフレンズが初優勝を果たした
- 表彰式では入賞の他、参加者を対象に数多くのスポンサーからの賞品が提供された
- 次回のBGFは6月25日の徳山大会。こちらも釣果の期待が大きい大会だ
また鯛の部で優勝したシーフレンズの伊東さんは「今日は我慢の釣りが釣果につながりましたね。朝の6時から10時までは岩城。釣れようが釣れまがい今日はこのポイントで、ひたすら巻くことを決めて攻めました。8時前に鯛が2枚釣れて船上は大盛り上がりだったのですが、どこかで80センチが上がったという連絡もあって、こりゃだめだなと思ってました。それでもこうして優勝できたのは、あきらめずにやったおかげですかね。限られた時間で釣果を出すという大会ならではの雰囲気も良かった。できれば次の大会にも挑戦したいですね」『2枚そろっての良型が勝因ですね』と幸先の良い今シーズンのスタートを飾れたと言う。
ボートゲームフィッシングは6月25日の徳山大会、6月30日の沖縄大会が続き、秋のシーズンに全国各地での開催が予定されている。