マリンシーズン到来を告げる「ジャパンインターナショナルボートショー2019」が開幕した。
今年も例年同様、パシフィコ横浜会場と横浜ベイサイド会場の2会場での同時開催である。
昨年より取り入れられた金曜日の閉館時間を延長しての「プレミアムナイト」は、曜日を土曜日に変更しての開催となった。

第1会場 パシフィコ横浜

開会式に先立って11時から開催された業界最大手のヤマハ発動機プレスブリーフィングには、数多くのプレスが集まり、業界をリードするヤマハ発動機の今年の動きに熱心に聞き入っていた。
グローバルなマリン市場環境やヤマハ発動機のマリン事業への取り組みなどの説明に引き続いて、本ボートショー出品モデルの紹介などが行われた。
本年度のテーマは「モノからコト」へと重点を移し、ボート免許・シースタイルなどのソフトビジネスを全面に押し出した訴求となっているのが特徴的である。

11時45分からはメインステージで開会式が執り行われた。今年の新しい取り組みでは、ボートショーアンバサダーとしてジュビロ・ヤマハの五郎丸選手が任命され、初めての仕事としてテープカット式に臨んだが、「どうぞの声でテープにはさみを入れて下さい」の前にフライングでテープを切ってしまうというハプニングがあり、会場の爆笑を誘う一幕も・・
その他にも国土交通省の推し進める「C to Sea」プロジェクトのアンバサダーとして瀬戸内を中心に活躍するアイドルグループ「STU48」の2名も参加するなど、例年にはない華やかな開会式となった。

ヤマハブースでは、EXULT36に並んでSR330が展示され、ヤマハならではの流麗なデザインの大型艇が目を引く中、会場中央にヤマハ船外機史上最大となる「F425A」を展示し、来場者の関心を集めていた。

「モノからコト」のテーマ通り、免許・シースタイルカウンターをヤマハブース中央の前面に設置し、今年から本格的に稼働を開始する「法人会員」「チャーターシステム」「プレミアムコース」など、力の入り具合が伺われる設置が行われていた。

ボートショーではもはや定番となった「高級輸入車展示」は今年も健在で、ロールスロイス・ベントレー・ランボルギーニなど会場に華を添えてくれていた。

ヤマハは、メインブースの他にもマリンジェット・スポーツボートのブース、関連マリーナ、販売店様のブースや新しいデバイスの体験コーナーなどなど、業界No1にふさわしいスペースを使い、ボートショーならではの演出で来場者を楽しませていた。

ボートショーでは「新艇」の展示だけでなく、中古フェアも開催されており、「ここにしかない1隻」を求めて多くのお客様の中での争奪戦が行われるが、人気艇は初日で成約するため、優良な中古艇をお探しの方は初日の来場が必須となっている様子である。

ボートショーのもう一つの楽しみと言えば「マリン用品・ウェア・グッズバーゲン」が上げられるが、今年は例年以上に出展社も多く、品ぞろえも充実していた。

また、東京オリンピックを翌年に控え、五輪応援ブースが設置されていたり、多くの初心者に海の楽しさを体感いただくための「海ゼミ」を充実させるなど、来場者の方が長く滞在し、参加し、同伴者も楽しめるイベントとして発展している。
ボート・ヨットオーナーだけではなく、これからアウトドアを楽しみたい、と考えている方にも是非ともお越しいただきたいイベントと言える。

第2会場 横浜ベイサイドマリーナ

日本最大のボートイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2019」の第2会場である横浜ベイサイドマリーナでは、今年も50隻を超える大型ボートやセーリングクルーザーがフローティング展示されていた。今年は50フィート以上の大型艇の船内を見学できる豪華クルーザー優待見学プラン(3/8~10)や、大型クルーザーを利用した東京湾ショートクルーズを体験できる体験乗船、横浜港でのナイトクルーズパーティ(3/9)などマリン初心者から経験者まで楽しめるイベントが目白押しだ。
気になるヤマハブースでは、昨年発表された高い走行性と流麗なデザインが目を惹くEXULTのフラッグシップモデル「イグザルト 43」をはじめ、クルージングやトローリング、マリーナステイにも適したアクティブボート「イグザルト38コンバーチブル」、上質な居住空間で根強い人気を誇る「イグザルト36スポーツサルーン」など、イグザルトシリーズ3艇という圧巻のラインナップを海上展示。ヤマハのものづくりへのこだわりを感じられるコーナーだ。
朝から降っていた雨も止み、各モデルに乗り込んだ来場者は、豪華なインテリアやフライングブリッジの爽快感に感嘆の声をあげていた。
海上に係留されている展示艇は一部を除いて乗り込むことができるので、この機会にぜひ「大型艇の魅力」を体感していただきたい。

横浜ベイサイドマリーナに隣接するヤマハマリンセンター横浜では、「中古艇フェア」がボートショーと同時開催されていた。使い勝手がいい小型フィッシングボート「YF-21」、横浜ベイサイドマリーナ保管パッケージ付きで即売間違いなしの「AS-21」など優良中古艇をはじめ、定番の人気モデル「SR-X24 F200 」「YFR24 F130 FSR」「 YFR FSR」など10モデルを陸上展示。横浜ベイサイドマリーナのフローティング展示同様こちらも試乗ができるので、お気に入りのモデルがあればぜひ乗り込んでみていただきたい。
ヤマハマリンセンター横浜の屋内展示は展示場をグレードアップしさらにゆったりとしたスペースに。人気のマリンジェット「MJ-GP1800」や、マリンイラストレーターのタダミさんのイラスト展示コーナー「Tadami’s World」の他、EXULT Loungeも落ち着いた雰囲気で、ゆったりとマリンの世界に浸ることが出来る空間だ。

第2会場である横浜ベイサイドマリーナの陸上特設ブースでは、最新の航海計器やメガヨットの輸入艇ブース、お得な中古艇情報など、こちらもマリンライフをもっと楽しくするためには欠かせない情報が満載のコーナーとなっている。

今年で第58回を数えるジャパンインターナショナルボートショー。
今年はメディアの取材も入り、マリンレジャーへの関心の高まりが感じられる。ボート免許を持っていない方でも、マリンレジャーに興味があるなら会場に足を運んでみてはいかがだろう。
これからエリアボートショーが順次開催予定なので、是非スケジュールをチェックしていただきたい。

2会場を効率よく周るために便利なのが無料で往復運航しているシャトルバス。(片道の所要時間は約30分)

パシフィコ横浜-横浜ベイサイドマリーナの2会場を結ぶシャトルボートは今年も毎日運航(有料)。
こちらも是非有効活用してボートショーを満喫していただきたい。

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