SF-35オーナーの西井さん

20歳の頃に、先輩がボートを持っているのを見て「いつかは俺もボートオーナーになれるように頑張ろう」という夢を持っていたそうです。
2004年にボート免許を取得、丁度その頃ご結婚もされ、家を建てる予定が有ったため奥さまはボート購入に反対されていたそうですが、その反対を押し切ってFR-28を購入し念願のボートオーナーに。
FR-28では、神戸・和歌山・小豆島などのクルージングを楽しまれていたそうですが、「釣り」に興味が湧き、2009年にSF-35をご購入。
昨年6月にVolvo D4-260×2基に換装され、取材させていただいたこの日も会社のお仲間と大阪湾での釣りからお帰りになった所。
換装に至った経緯や換装後のご感想などを伺ってきました。

「新艇の安心感を取り戻せました」

西井さんの会社の社員を中心とした釣りメンバー

この艇は大変使い勝手も良く満足していたのですが、一昨年あたりからエンジンの老朽化に伴うトラブルが頻発し、2回程片舷のエンジンが止まり、片舷のみで帰港する、という目に会いました。
幸い近場での釣りだったため5~6ノットのスピードでも帰ってくる事が出来ましたが、本当に大変な目に会いました。
それまでにもターボチャージャーの交換なども行ってきましたが、サービスセンター関空の方に、エンジンオーバーホールかエンジンの乗せ換えしかない、と言われ、新艇への買い替えは予算的に厳しく、中古艇購入も考えましたが、中古艇ではエンジンへの不安があるため、いっその事ボートをこれを機会に止めてしまおうか、まで考えました。
しかしそこでエンジン換装の提案を受け、これなら予算的にも行けるし、安心感は取り戻せる、という事で昨年4月に換装の依頼をしました。

エンジンを乗せ換えた事で以前の様なエンジンに対する不安感は全く無くなり、釣り仲間と年間30回程の釣行を満喫しています。
エンジン換装に合わせ、キャビンクッションのシートの張り替えや、照明をLEDに換えたりという事もしたので、心機一転という感じですね・・

「以前はアフトデッキでの釣りが出来ない程、排気が臭かったのが・・」

エンジンを乗せ換える前は、アフトデッキは排気の臭いで釣りどころではなかったのですが、ボルボエンジンに乗せ換えてからは排気が全く臭わなくなりました。
以前は加速する度に、それこそ「モクモク」という感じで黒煙をはいていましたが、それも全くなくなり、今は快適そのものです。

「スピード・燃費にも大満足です」

エンジンを乗せ換える前は、最高速は18~19ノット程度だったのですが、今は26ノット程度は出ますので随分楽にポイントまで移動できます。
夏から秋にかけては、前日からマリーナに来て生き餌の鯵を釣り、翌日カンパチ・鰤を狙いに行くためボートの中に寝るのですが、エンジン換装に合わせてシートクッションや照明も新調したため、キャビン内も見違えるほど明るくなり、快適そのものです。
ポイントとしては関空マリーナを出て友ヶ島近辺が中心ですが、従来は2時間程度掛かっていたのが30分程度は短縮できるようになりましたので朝の出航時間も30分はゆっくりできます。
また、従来は燃料満タンで3回程度しか釣りに行けなかったのが、今は5回程度は燃料が持ちますので燃料代も大助かりです。

「キャビン内で会話ができる様になりました」

また、夏場は暑さが堪えますのでキャビン内でエアコンを掛けて運転する事が多くなりますが、騒音が随分小さくなったので、キャビン内で普通に会話しながら走っていけるようになりました。
以前は大声を張り上げての会話でしたので、「会話を楽しむ」という感じではなかったのですが、今はキャビン内でも退屈しなくて済みますね・・

「もう少し時間に余裕ができるようになったら瀬戸内をクルージングしたい」

エンジンに対する不安が全くなくなりましたので、今後はゆっくりと長距離クルージングも楽しんでみたいのですが、息子が一本立ちしてくれないと中々会社を任せられないのでもう少し時間は掛かりそうです。
今は日帰りの釣りが中心ですが、ボートの中に寝泊まりしながら1週間位かけて瀬戸内をのんびりクルージングしたりというのが今の夢ですね・・

換装Befor After

<エンジンルーム>
SX420KMからVolvo D4-260への換装。
プロペラ・シャフトに関しては、従来品をそのまま流用。
換装後の試運転時に正規回転数を確認。
<エンジンベッド>
旧エンジンを取り外し後、エンジンルーム内のサンディング等を行い、見違える程整然としたエンジンルームに。
シャフトの軸芯を出すため、エンジンベッドのかさ上げ作業を慎重に行う。
<キャビン内>
メインサロンのソファ生地はオーナー様自らが張り替え。
天井照明もLED照明に交換し、明るいメインサロンスペースに。
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