マリンシーズン到来を告げる「ジャパンインターナショナルボートショー2018」が開幕した。
今年も例年同様、パシフィコ横浜会場と横浜ベイサイド会場の2会場での同時開催となり、昨年より取り入れられた金曜日の閉館時間を延長しての「プレミアムナイト」ではジャズのスペシャルライブなど、より来場しやすい・より楽しめる演出が積極的に取り入れられている。

第1会場 パシフィコ横浜

開会式に先立って11時5分から開催された業界最大手のヤマハ発動機プレスブリーフィングには、数多くのプレスが集まり、業界をリードするヤマハ発動機の今年の動きに熱心に聞き入っていた。
グローバルなマリン市場環境やヤマハ発動機のマリン事業への取り組みなどの説明に引き続いて、本ボートショー出品モデルの紹介などが行われた。

好調な大型艇市場を睨んで昨年参考出品として出品された「コンセプト33」は、SR330として本年夏からの販売開始の予定となり、ボートショー会場最大のブースの中でも最も目立つ場所に展示されプレス関係者の注目を集めていた。
また、ヤマハのフラッグシップである「イグザルトシリーズ」に43フィートのクルージングタイプの最上級モデルを追加し、富裕層に向けたラインナップが充実した。

さすがに43フィートのサイズのためパシフィコ横浜の会場内には展示できないため、横浜ベイサイド会場での展示となっているが、パシフィコ横浜会場内には大型のパネルと同時に、3Dクリスタルが展示され、その優美なイメージを訴求していた。

ヤマハブースでは、SR330をはじめEXULT36・SR-320・DFR36FBなど、中大型艇コーナーが目立つ中、昨年参考出品で展示したDFR33をラインナップに追加し、中型フィッシングボートの充実に向けた意気込みが感じられた。

さらに、市販は行わないものの、シースタイルのクラブ艇として導入されるG3ポンツーンボートや、東京モーターショーで注目を集めたコンセプトカー「クロスハブコンセプト」にスーパージェット2台を搭載し展示されるなど、例年になく話題性の高い展示レイアウトを展開している。

ヤマハの部品・用品を取り扱うワイズギアではGARMINのコーナーを最前列に配置し、これからの操船システムの中核を担うであろうコックピット表示機器への力が入った展示となっている。

マリン業界以外からの出店も堅調で、昨年から目立つようになった富裕層向けのカード会社、百貨店ブランドなど、ちょっとマリンぽくない雰囲気のブースはボート・水上オートバイで埋め尽くされた会場内でも、異彩を放っていた。

もちろん毎年恒例の「ボートショー特別価格セール」も展開されており、価格だけでなく品ぞろえの面でもこの機会は絶対に見逃せない。

パシフィコ横浜の会場内で併催されている「中古艇フェア」には選りすぐりの中古ボートが多数展示されている。
これだけの中古艇が一か所に集まるという機会を見逃す手は無いので、是非とも中古艇コーナーもチェックしていただきたい。

ヤマハPWCコーナーでは、2018年モデルのマリンジェット・スポーツボートをラインナップし、ヤマハ同時の操船システム「Ride」の体験シミュレーターなども用意され、ボートショーならではの華やかさの中で展示されている。

ヤマハ関連の販売店さんやマリーナの出店も盛んで、ボートショー期間中にアンケートの答えると様々な特典がもらえるキャンペーンなども各所で展開されており、お得が一杯である。

ボートショーはボート・水上バイク等のメーカー・販売店、マリーナなどに加え、行政関係やマリン関連の各種団体、航海計器メーカーやカヌー・周辺グッズなどの出展もあり、これからマリンレジャーをとお考えの方にとっては、様々な情報が一同に集まる最大のチャンスでもあるので、是非ともボートショー会場に足を運んでいただき、マリンの世界への第一歩を踏み出していただきたい。

もはや恒例となった感のある「高級輸入車」はロールスロイス・マクラーレン・ランボルギーニなど世界に名だたるメーカーの高級車が勢揃い。
さらに今年はついにヘリコプターまで登場。
首都圏での好景気を反映した展示は今年も健在である。

第2会場 横浜ベイサイドマリーナ

第2会場である横浜ベイサイドマリーナでは大型ボートやセーリングクルーザー(ヨット)を中心に今年も50隻を越える艇を係留展示。
ヤマハ発動機では最高級プレミアムヨッツのニューモデル「YAMAHA EXULT 43」を初披露。
流麗なモダンデザインと上質感あふれるインテリアデザイン、重厚かつ軽快な走りを実現したまさにEXULTシリーズのさらなる進化を感じさせる1艇だ。
その他昨年に引き続き根強い人気を誇る「EXULT 38 CONVERTIBLE」や輸入艇「MARQUIS 660 SY」という圧巻のラインナップ。
生憎の天候の中訪れた来場者は、ヤマハ技術の“粋”を集めた大型艇の“非日常空間”に感嘆の声をあげていた。
第2会場で海上に係留されている展示艇には、一部を除いて乗り込むことができる。
この機会に未来の愛艇に思いを馳せるのもいいだろう。

圧巻のフローティング展示に加えて、隣接するヤマハマリンセンター横浜では 「SR320FB」や「SR310X」、「S-QUALO」「SC-30eX」など人気の新艇をはじめ「LUXAIR」や「FR-23EX FSR」といったお薦めの中古艇を陸上展示。
こちらも試乗が可能で、この夏念願のオーナーデビューを果たしたい方には必見のコーナーになっている。
また、ヤマハマリンセンター横浜の屋内では人気の「SR-X」やアパレル、フィッシングギアの他、マリンイラストレーターの代表的な存在であるTadami氏のイラストも多数展示され、今年もボートショーに華を添えていた。

陸上の特設ブースでは、今年もアパレルやマリン用品、マリンプレイが楽しめるアイテムが出展され、スタッフの話を熱心に聞く来場者の姿が見られた。

その他、横浜ベイサイドマリーナ会場では9日(金)から11日(日)まで、マリン体験プログラムを実施。
「体験!Captainクルージング」や「ボート東京湾航海講座」、「ヨット(セーリングクルーザー)体験セーリング」など実際にマリンレジャーを体験できるプログラム(予約受付終了)が目白押し。
「洋上の非日常」を満喫できるお薦めのイベントだ。

2会場を効率よく周るために便利なのが無料で往復運航しているシャトルバス。(片道の所要時間は約30分)

パシフィコ横浜-横浜ベイサイドマリーナの2会場を結ぶシャトルボートは今年も毎日運航(有料)。
こちらも是非有効活用してボートショーを満喫していただきたい。

ページ
先頭へ