前週に関西を皮切りにスタートした「エリアボートショー」が名古屋(常滑)に場所を移し4月13日~15日の日程で開幕した。名古屋ボートショーは古くはポートメッセ名古屋での開催であったが、ここ常滑(NTPマリーナりんくう)に会場を移して今年で早6回目となり、すっかり名古屋ボートショー開催場所として定着した感がある。

初日の4月13日09時15分から開会式が執り行われ、実行委員長挨拶、後援をいただいた中部運輸局次長・日本マリン事業協会の挨拶並びに、実行委員会からの運営諸注意説明で3日間のボートショーが開幕した。
初日の金曜日は晴天の下での開幕となったが、天気予報では週末にかけて強風と雨が予測されており、例年土日に来場者が集中するだけに、全体の集客に対し若干不安があるものの、明るく晴れ渡った初日を迎え、各社のスタッフの意気込みを感じられるオープニングとなった。
今年の新たな試みとして、NTPマリーナりんくうの中にショップを構えるアパレル企画・製造・販売の「muta」とのコラボレーションにより、告知ポスターもmutaイメージとし、SNSで「いいね」を押していただいた方にmutaグッズをプレゼントするなどの企画が取り入れられていた。

名古屋ボートショーと言えば、「車の街愛知」を象徴する形で数多くの高級輸入車が並ぶ姿が「定番」となっているが、昨年までの輸入バイクの展示は無くなり若干控え目な展示となっていた。
しかし今年は「試乗」もできる車を用意するなど、より訴求力の高い展示となっており、ボートショーに華を添えるコラボ企画として来場者を楽しませてくれていた。

ヤマハでは陸上新艇展示コーナーにSR-X、MJ-GP1800、MJ-FX Cruiser SVHO、F.A.S.T.23、S-QUALO、に加え、フル艤装を施した190FSHを展示し、全て青に統一された展示で非常に目を引いていた。
また、中古艇展示コーナーにも、販売店・関連マリーナの持ち込んだ特選中古艇を並べ、名古屋ボートショーに賭ける意気込みが感じられる展示となっていた。

エリアボートショーの特徴は「試乗」ができる事で、横浜で室内展示を見ただけの方がエリアボートショーで試乗をして契約になる、というケースも多い事から、各社共に試乗艇の用意には力が入っていた。
ヤマハでは、過去最多となる、EXULT36SS、DFR-36、DFR-33、SR310、SC-30eX、SR-X 24、212Xの7隻の試乗艇を用意し、中部エリアのお客様へのヤマハ艇の魅力訴求に力が入っていた。
初日の金曜日は平日という事もあり、例年非常に来場者が少ないが、週末の雨・強風を予測してか、今年は初日から試乗を希望されるお客様も多く、海上エリアスタッフもお客様対応で大忙しの様子であった。

海上に出ると北寄りの風で若干肌寒いものの、春の日差しを浴びながらのセントレア空港周辺のショートクルーズは爽快感一杯。
数分おきに離着陸をする飛行機を見ながら、お客様はご希望の艇の試乗を心ゆくまで堪能されていた。

もちろん「ボートショー」ならではの出展である「行政」「各種関連団体」「部品・用品メーカー」などの出展も健在で、会場に来るだけで様々な情報入手や相談ができるのもボートショーの魅力。

ヤマハテントでは、今年から本格的に取扱を開始する「GARMIN」を始め、最新鋭の航海計器を取りそろえ、熱心なお客様の対応に追われていた。
また、ヤマハソフトコーナーでは、ボート免許、シースタイルの受付を行い、会場受付特典なども用意しているので、免許・シースタイルに興味の有る方にとっては、絶好のチャンスである。

その他、中部エリアの販売店・マリーナなどの出展もあり、各社の特徴や特選中古艇の訴求に余念がなかった。
土日にはフィッシングセミナーなども行われ、セミナーテントは一杯になる盛況ぶり。
マリン業界における中部エリア最大のイベントであるボートショーは体験や見どころ一杯のとても魅力的な3日間であった。

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