前週の関西を皮切りにスタートした「エリアボートショー」は、名古屋に会場を移しボートショーの全国展開が佳境を迎えた。

名古屋ボートショーは中部エリアのマリーナの持ち回りで開催してきた経緯があるが、NTPマリーナりんくうに場所を移し今年で5年を迎え、すっかり「ボートショー会場」として定着した感がある。

初日となる4月14日09時15分から、主催の日本マリン事業協会・中部支部長、ご後援の国土交通省中部運輸局・海事振興部次長、日本マリン事業協会・振興室長等のご挨拶で3日間のボートショーが開幕した。

昨年は荒天で最終日が中止になる生憎の天候となったが、今年は3日間共天気に恵まれる予想である。
また、マリーナ周辺のショッピングモールや飲食店などの開発・開業も一段落し週末は数多くの方で賑わうエリアとなった事で、例年以上の来場者が大いに期待できるボートショーが開幕した。

名古屋ボートショーでは陸上展示スペースがさほど広くないため、海上係留展示を中心に行っており、試乗できるボートが多数出品された。

ヤマハではEXULT36SSを海上展示し、SR320FB、SR310、S-QUALO、DFR-36EX、F.A.S.T.23、SR-X24の全6艇を海上展示&試乗艇として用意、陸上スペースには242LTD S E-series、MJ-EX Deluxe、MJ-GP1800を展示する精力的な出展となっていた。
最終日の日曜日には25℃を超える「夏日」になり、その陽気に誘われ、試乗希望者は例年以上に多く、試乗艇はひっきりなしに出入港を繰り返す大忙しの様子であった。

また、陸上ではボート・スポーツボート・マリンジェットの展示・試乗のみならず、ソフトコーナー・部品・用品コーナーも用意し、これからマリンレジャーを始める方、オーナーの方にとっても見ごたえのある出展となっていた。

更に、ヤマハ関連販売店・マリーナの出展もあり、部品・用品のバーゲンセール、特選中古艇の展示などを行っていた。
ヤマハマリーナ浜名湖の展示していたS-QUALOは年式も浅く艇の状態も良く、保管パッケージなどの特典もついていた事などから、ボートショー開始早々に成約となるなど、優良中古艇の人気の高さが感じられた。

また、「自動車の街、愛知県」を象徴するような高級外車・輸入バイクの展示の豊富さも名古屋ボートショーの特徴で、今年もランボルギーニ、マクラーレン、テスラ、ハーレーの展示があり華を添えていた。

その他、行政・マリン関連団体・マリン周辺機器企業などのブースも軒を連ね、周辺情報が一堂に会しているのもボートショーならではのメリット。
温かい春の日差しの中、熱心なマリンファンが多数訪れていた。

NTPマリーナりんくうの防波堤の先にはセントレア(中部国際空港)があり、試乗コースから飛び立つ飛行機の様子が間近で見られ、飛行機を真下から見上げる風景に船上から大きな歓声が上がっていた。
ヤマハを始めボートショー全体では20隻程の試乗艇が用意されているため、一日では乗り切れない程の一大試乗イベントである。

土日の2日間は、今年からの新しい試みとして、フライボードのデモンストレーションが披露され、2016年全日本フライボードチャンピオンの浜名湖・ベルマリン株式会社所属の鈴木プロによる華麗な空中ショーも行われた。
空中高く舞い上がり観客の間近で行われるアクロバチックな回転技に沿道から大歓声が上がっていた。

3日間共天候にも恵まれ、各種のイベントも非常に見ごたえがあり、見て・触って・乗って、存分に楽しめるボートショーであった。

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