3月のジャパンインターナショナルボートショーの後を受け、「エリアボートショー」が全国各地でスタートした。
各エリアボートショーの先陣を切るのは、首都圏に次ぐ大きなマリンレジャー市場である「関西」で、例年同様関西最大のマリーナ「新西宮ヨットハーバー」を舞台に、3日間のボートショーが開幕した。

初日の4月7日09時40分から開会式が執り行われ、実行委員長のマリン事業協会・関西支部長をはじめ、後援をいただいた近畿運輸局・神戸監理部・船舶産業課長、会場となった新西宮ヨットハーバー社長の挨拶並びに、実行委員会からの運営諸注意説明で3日間のボートショーが開幕した。

例年、この4月上旬という時期は春先の安定しない季節であり、雨に祟られる日が半日~1日程度入ってしまうが、今年は開催期間の3日間とも天気予報は芳しくなく、特に初日は小雨もパラつき厚い雲に覆われた中での開幕となった。

今年は会場内の導線を変更し、また、芝生広場では「関西中古艇フェア」が併催され、例年以上に陸上展示コーナー全体にお客様が流れる工夫がなされていた。
中古艇フェアは生憎の雨により芝生広場全体がぬかるんだ状態の中での開催となったが、各艇共「ボートショー特別価格」を打ち出し、艇種も小型フィッシングボート・マルチボート、中型クルージング・フィッシングボートとバリエーションも豊富で、見ごたえのある品ぞろえとなっていた。

ヤマハでは陸上展示コーナーに190FSH・242Limited-S Eの2隻のスポーツボートとSR-X24を並べ、足元が悪い中にも関わらずご来場いただいた熱心なお客様の対応を行っていた。

一方、海上展示ではSR310X、SR320FB、DFR-36EX、EXULT36SS、EXULT38Convertible、MARQUIS500SYの大型艇6艇に加え、ジャパンインターナショナルボートショー・ワイズギアブースに展示されていた「フル艤装」を施したYFR-24の全7艇をラインナップ。
SR320FB、DFR-36EXの2艇はどなたでも試乗できるとあって、ヤマハ受付は試乗申込のお客様で賑わいを見せていた。

もちろん、ヤマハのソフトブースでは、会場受付特典も用意し、ボート免許の新規取得、更新講習の案内・申込、シースタイルの新規入会受付などで賑わっていた。

また、初めての試みとして、ダイナースカードと合同で「EXULTコーナー」を設置し、お洒落なカフェスペースとしてヤマハプレミアム艇のお客様にふさわしい高級感のある雰囲気となっていた。

エリアボートショーではすっかり恒例となった「輸入車コラボ展示」も健在で、今年は電気自動車メーカー最大の「TESLA」から2台の出品があり、1台は試乗もできるとあって、多くの家族連れの熱い視線を集めていた。
また、世界中のサーキットを再現したカーレースシミュレーターも持ち込まれ、本格的なレース体験ができるコーナーも登場した。

もちろん最新の航海計器、フィッシング用品や行政・関西周辺のマリーナブースが軒を並べるのもボートショーならではの風景。
ボートオーナーのみならず、これからマリンレジャーを始めようとお考えの方は是非とも一度足を運んでいただきたいイベントである。

ボート免許の国家試験機関である「日本海洋レジャー安全・振興協会」のブースでは、「体験操船コーナー」として免許を持っていない方でもボートを操船体験できるコーナーを設置し、お子様が試験員の指導の元でボートを運転する姿が終日続いていた。

海上保安部のブースでは、海上保安官の制服を着て記念撮影ができたり、各社の試乗艇での西宮港沖ショートクルーズ、各種セミナーなどなど、盛りだくさんの仕掛けでマリン未体験層・マリンレジャーファン・オーナーまで幅広い方が楽しめるイベントとなっていた。

生憎天候には恵まれなかったものの、関西エリアのマリンレジャーシーズンの幕開けを飾るイベントとして、活気に溢れた3日間であった。

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